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★ 神仏習合(しんぶつしゅうごう)


 日本古来の神の信仰と6世紀半ばに伝来した外来の仏教信仰とを融和させ、神と仏を一体のものとして祀る信仰形態。

 日本に仏教が普及されるにしたがい、神道は仏教を取り入れ、仏教は神道を取り入れるようになり、日本では、仏教伝来以降、純粋な神道なるもの、純粋な仏教なるものはほとんど存在し得なかったと考えてもよいのかと思われます。

 熊野では、本宮の主祭神の家都美御子神は阿弥陀如来、新宮の主神の速玉神は薬師如来、那智の主神の牟須美神は千手観音と一体であるとされ、本宮は阿弥陀如来の西方極楽浄土、新宮は薬師如来の東方浄瑠璃浄土、那智は千手観音の南方補陀落(ふだらく)浄土の地であると考えられ、熊野全体が浄土の地であるとみなされ、神仏習合の聖地として栄えました。

 神仏習合こそが日本の宗教の特筆すべき点であったのですが、明治元年(1868)に明治政府が発行した神仏分離令は神と仏を分け、神社のなかから仏教的なものを排除させてしまいました。

 神仏習合は日本人の精神から自然発生的に生まれてきた信仰形態のように思われるのですが、それを無理矢理に神と仏とを分けてしまったことにより日本人の精神は大切なものを失ったのではないかと思います。

(てつ)

2008.10.16 UP

 ◆ 参考文献

加藤隆久 編『熊野三山信仰事典』神仏信仰事典シリーズ(5) 戎光祥出版

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