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◆ 色川神社(いろかわじんじゃ)  和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大野397番地  口色川村:紀伊続風土記(現代語訳)


岩壁を祀る色川郷の産土神

色川神社

 色川神社は太田川の上流、大野川との合流点にあります。川は社殿の背後で合流しています。

 色川郷の産土神。もとは深瀬明神森といい、大正3年に神社合祀のために社殿が建てられるまでは、社殿のない神社でした。

色川神社

色川神社

 『紀伊続風土記』の口色川村の条には以下のように記されています(口語訳てつ)。

深瀬明神森  境内森 東西70間、南北25間
村の南禅宗11町余り、溪水の合流する所にある。挺立している巌壁を祀って社はない。ここは険しい山が両方から迫って切通しのようである。巌壁はその高さ14.5丈ばかり。はなはだ雄偉である。色川郷中の産土神で京師深草明神を勧請したと言い伝える。考えるに深草明神を祀るということは覚束ない。深瀬はすなわち色川の深瀬で川の神を祭っているのであろう。色川の名もここから起こっていることも思うべし。

色川神社

 川向かいに高さ40mほどの岩壁があります。
 「和歌山県神社庁-色川神社 いろかわじんじゃ-」によると、「この深瀬の岩壁は、社殿のある今もこの拝礼が真っ先に行われ、祭礼日には川辺に賽銭箱が設けられる」とのこと。

色川神社

色川神社

色川神社

色川神社

 それまで無社殿神社であったのに神社合祀のために社殿を建てた、そういう神社を訪れると、社殿がなかったらもっといいのに、と残念に思うのですが、この色川神社は社殿があっても、とても心地よい場所でした。

色川神社

 色川神社の県道の向かいのコンクリート吹きつけの崖にも興味深いものが。
 水の流れる箇所が緑色になっています。
 緑青(ろくしょう)です。

 緑青とは、銅が酸化されることで生成する青緑色の錆。
 かつてこの辺りでは銅が採れました。すぐ近くにある円満地公園オートキャンプ場も、1972年に閉山した鉱山の跡地。

 ◆ 参考文献・参考サイト

紀伊続風土記 』臨川書店

和歌山県神社庁-色川神社 いろかわじんじゃ-
色川神社と緑青の崖 - きのくに風景讃歌 -

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