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◆ 天神社(てんじんじゃ)  和歌山県東牟婁郡那智勝浦町天満308番地 天満村:紀伊続風土記(現代語訳)


天満の産土神

 JR紀伊天満駅のすぐ前にある天満の産土神。天満という地名もこの神社に由来します。

天神社

 写真中央白く背の低い建物がJR紀伊天満駅。その後ろの森が天神社の社叢。紀伊天満駅は小さな無人駅です。

天神社

 向かって右が本社。本社は主祭神の菅原道真公を祀っています。
 他に八幡神社と地主神社、蛭子神社、那智護国神社。

 『紀伊続風土記』の天満村の条には以下のように記されています(口語訳てつ)。

天神社    境内 東19間、南北33間半
 本社2社 天神社 5尺5寸5分、4尺2寸5分
      八幡社 同
 末社1社 拝殿
村の中にある。1村の産土神で、那智山の末社である。建立の始めは詳らかでないが、古くから当所に勧請した天満宮で地名にも呼んで来たのだ。応永7年の鰐口がある。また永正元年の棟札の写しがある。八幡宮に文亀元年上棟の棟札の写しがある。古い勧請であろう。社僧を教楽院という。那智山の末寺である。

天神社ご神木

 神社の脇にあるご神木は2本の木が根元でくっついています。向かって右がホルトノキ。左がクスノキ。ホルトノキの根がクスノキを抱きかかえています。

天神社ご神木

 裏側から。樹高はホルトノキが16m、クスノキが18m。幹周りはホルトノキが4.22m、クスノキが5.52m。

 那智川河口右岸に位置する天満は良港を持ち、那智側流域の中心地として栄えました。天満港は室町時代末期まで陸海交通の要衝で「那智の天満か備後の鞆か」といわれ、那智参詣曼荼羅にも荷積みされた船が描かれています。

 ◆ 参考文献

那智勝浦町史編さん委員会『那智勝浦町史 下巻』
和歌山県高等学校社会科研究協会『和歌山県の歴史散歩』山川出版社
紀伊続風土記 (第1-5輯)』臨川書店

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 (てつ)

2010.8.18 UP

 

 

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