熊野産のショウガで手作りジンジャービア
神社とジンジャー(ショウガ)をかけた「熊野ジンジャーエール」という言葉を初めてネット上でつぶやいたのが、多分私だと思いますので、熊野産のショウガで、まずは自分で「熊野ジンジャーエール」を手作りしてみようと思いました。
デイリーポータルZのジンジャーエールは手作りに限るという記事を読んで簡単に作れそうだと思いまして。
ですけれど、よく調べてみたら、これはジンジャーエールではなく、ジンジャーエールの原型ようなジンジャービアのようです。
ジンジャービアはジンジャーエールの原型のような飲み物で、ショウガと砂糖を発酵させて作ります。イギリスなどでは各家庭で自家製のものを作るのだそうです。
発酵させるので、ジンジャービアは作り方によってはアルコール度数1%を越えて酒税法にひっかかってしまうこともあるのかも。
デイリーポータルZの記事では、材料は「砂糖と生姜を30グラム、ドライイースト小さじ4分の1、レモン少々」、「8時間くらい常温で放っておく」とあり、「※この材料と時間だとアルコールが生成されることはないので安心です」とありましたので、この分量を目安に作ってみました。
まずは熊野産のショウガを入手しなければということで、和歌山県新宮市熊野川町の手づくりパン工房 木造校舎の三枝さんがショウガを作っていることを聞いていたので三枝さんにお電話。
「三枝さんの所のショウガの収穫っていつ頃ですか?」とお訊きしたところ、9月中頃とのお答え。
私は思い立ったらすぐにやりたい性格なのでそこまで待てなくて、「ショウガをすりおろしたものなら冷凍保存してあるよ」とのことで、冷凍保存しているものを少しお分けしていただくことになりました。
三枝さんの所でショウガをいただき、あとレモンをスーパーで買って、砂糖とドライイーストは冷蔵庫にあったし、これで材料はそろいました。
500mlのジンジャービアを作るのに必要な材料は、皮を剥いてすりおろしたショウガ30g、砂糖30g、ドライイースト小さじ4分の1、レモン果汁少し(レモン1個で1.5L分作れます)、水。
まず水を温め、ぬるま湯に。
少量の砂糖とドライイーストをぬるま湯で溶かしておく。
その後、全ての材料を混ぜてペットボトルに詰める。
そのまま8時間くらい常温で日差しのある場所に置く。
冷蔵庫で冷やす。
以上。
常温でしばらく置いていると小さな泡が出てきます。発酵して炭酸ガスが発生しています。
ペットボトルが指で押せないほど硬くなった時点で完成。
材料が多かったり発酵時間が長過ぎたりすると、ガス圧に耐えきれずにペットボトルが破裂しますのでご注意を。
冷えないうちにペットボトルのふたを開けると吹きこぼれます。冷えてからいただきましょう。
ふたを開けるときの音やコップに注ぐときの音が楽しい。
ほんとうに炭酸飲料になっている!
のどごし爽快!
うまいっす!
ショウガの辛みと炭酸の刺激が喉に心地よい。
手作りでこんなに簡単に炭酸飲料が作れるなんて!
それがこんなにおいしいなんて!
感動です!
ジンジャービア作り、楽しいなあ。
(てつ)
2010.8.15 UP
2020.6.3 更新
参考文献