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へいせいにじゅうさんねんど くまのはやたまたいしゃれいたいさい みふねまつり
平成23年度 熊野速玉大社例大祭 御船祭

平成23年10月16日、和歌山県新宮市。昨日の大雨が止み、晴天の中、 熊野速玉大社 例大祭 「御船祭(みふねまつり)」が斎行されました。

今年9月の台風12号による被災の影響で恒例の早船競漕や例大祭と同時期開催されるイベント「新宮秋まつり」はありません でしたが、16日は午後2時から神輿渡御式や御船島を巡る船渡御が行われました。熊野速玉大社の御本殿に損壊はありませんでしたが、一部施設や御旅所、祭 で船が巡る御船島は被災し、神社周辺地域も浸水被害などがあったということです。

神輿渡御は祝詞奏上や御霊遷の後、御神馬に乗った「一ツ物人形」(ひとつものにんぎょう。菅笠に金襴の衣を着て大島から献 納された茅穂を背に付けています)の先導で、神職さん、巫女さん、御神輿、楽人方の雅楽の調べ等と共に出発。御神輿は薬師町、馬町、仲之町商店街等町中を 練り歩いてから、速玉大社近くの熊野川河原・乙基(おとも)河原へ到着しました。御神輿の旗には「祈 鎮魂安寧 復興祈願」と書いてあります。災害の多かった今年に祈るべき言葉だといえるでしょう。

御神輿を待っている間には熊野川河原で新宮市・熊野曼荼羅太鼓の演奏があり、「祈 天地正大 甦れ 熊野」と大きな旗が掲げられていました。力強い太鼓と笛の音に、復興への希望を感じました。

夕刻、御神輿が乙基河原に到着すると祝詞奏上・御神楽奉奏(例大祭の御神楽奉奏は代々氏子区域の鍛冶屋さんが務めていらっ しゃるとの事)等の神事が斎行され、船に御神霊が遷されました。今年は被災の影響で早船競漕はありませんが「アタガイウチ」(赤い着物で女装。掛声と共に ハリハリ踊をする)の乗る「諸手船」、朱塗りの「御幸船」と共に氏子さん各地区の早船9艘が御船島を3周しました。
熊野川中洲の御船島。緑豊かだった御船島が・・・台風で木々が根こそぎ流され、今は土台だけの島になっています。でも、勇ましい掛け声と共に9艘の船は島の周りを巡りました。

船の巡幸が終わると船から御神輿に御神霊が遷され、御一行は速玉大社近くにある杉の御仮宮のある御旅所へ渡御しました。台 風12号で御旅所は被災し一旦流出しましたが、例大祭のために土台が造り直され、これからまた復旧なさるとのことです。篝火の中で御旅所神事が行われた後 は、日暮れの町を熊野速玉大社へ還幸してゆきました。

来年はまた早船競漕が行えますように、御船島の緑が徐々にでも戻りますように、被災した境内地や地域の方々の暮らしの復興が進みますように、願っています。

例年10月15日に斎行される「神馬渡御式」についてはこちらをご参照下さい。
参考文献:熊野速玉大社発行 速玉文庫第二巻「和歌山県指定無形民俗文化財 例祭神馬渡御式 御船祭」

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2011.10.22 UP

 

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