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はなのいわやじんじゃ れいたいさい おつなかけしんじ
   花の窟神社 例大祭 御綱掛け神事


平成21年2月2日、三重県熊野市有馬町。晴天の中、三重県指定無形民俗文化財である 花窟(はなのいわや)神社例大祭「御綱掛け神事(おつなかけしんじ)」が斎行されました。花窟神社の例大祭は春季(2月)と秋季(10月)の年2回あります。境内に入ると丸石の前あたりにお茶席が設けられていて、お抹茶とお饅頭をすすめてくださいました(ごちそうさまです)。

境内奥には岩窟上45メートル高さ70メートル・伊弉册尊(イザナミノミコト)の御陵といわれる御神体「花の窟」がお祀りされ、向いには軻遇突智尊(カグツチノミコト)をお祀りしている磐座(いわくら)が鎮座しています。日本書紀に「此神の魂を祭るには花の時には花を以って祭る」と記述されているように、色とりどりの花々と扇子の結ばれた約170メートルという長い長い御綱が境内に置かれています(御綱は神聖なものなので踏まないようにお気を付け下さい)。

修祓・献饌等の後、熊野市にある音楽ホール「天女座」の方々による歌と獅子舞の奉納がありました。歌や演奏の音も良く響いていたのですが、獅子舞の時の御囃子の笛の音が特に大きく響いていて、生楽器の力を感じました。

次にいよいよ御綱が花の窟の上から降ろされ、境内の御綱と結ばれ、上で御綱をひく7人の白装束の方々によって引き上げられ、神社関係者・参列の人々によって神社境内から国道42号線を越え、海岸まで引かれてゆきます。
この御綱は自然神をあらわす藁の綱7本でできているそうで、神社前の茶屋「花の岩屋」横の建物の中に御綱の十分の一のミニチュアが掛けてあり、御綱の上方に見える長方形の幡の形をした「縄幡」について

「日の神(天照大神 アマテラスオオミカミ)
 月の神(月読尊 ツクヨミノミコト)
 暗黒の神(素戔嗚尊 スサノオノミコト)
 (根の国)
 イザナミノミコトがお産みになった三貴子を顕しています。」

と解説されていました。

御綱掛け中継地点の高い柱にうまく御綱が掛かるといったん海岸までひかれた御綱は人々にひかれてまた国道を渡り、神社入口近くの柱に結ばれます。
昔は松の大木があったそうですが、松が枯れたため現在は神社入口付近のこの短い柱にくくりつけらるようになったとのことです(地元の方:談)。 

御綱掛けが終わると、地元の小学生児童による浦安の舞・豊栄の舞の奉納です。「花の時に花を以って祭る」という日本書紀の故事にちなんでいるのでしょうか、豊栄の舞の子供さん達は小さな花束を持って舞っていました。
この後は参列の方々による玉串奉納が行われ、最後は境内で餅撒きがあり、例大祭は終了いたしました。

参考URL:花の窟神社公式HP http://www.hananoiwaya.jp/ 


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2009.2.3 UP

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