■ 熊野の説話

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◆ 明恵上人の見た夢


 明恵上人(みょうえしょうにん。1173〜1232。鎌倉時代初期の名僧)の夢日記『夢記(ゆめのき)』より

 同日の夜、夢に見たのは、
 清く澄んだ大きな池がある。私は大きな馬に乗ってこの中を遊戯する。馬は普通に飼うことができる馬である。また、今まさに熊野に詣でようと出発する。云々。

考えるに、これの前の2〜3日前の夜、夢で、私は戯れて「熊野に参りたいものだ」と言い、それを真証房が聞き「不実にそのようなことを言う」といさめた。そこで、私は「私はこのようにはならない」と言って誓願を立てた。

いま同日の夜の夢を解釈すると、つまり、戯れでなくほんとうに熊野に詣でようとしているのは吉相である。また、大きな池は禅観であって、馬は意識である。このことを思うべきである。

(てつ)

2005.3.25 UP

 ◆ 参考文献

河合隼雄『明恵 夢を生きる』講談社+α文庫
 この夢のことが書かれているのは41頁、現代語訳はてつ。

 

 

■明恵の『夢記』
 明恵上人は自身の見た夢を19歳のときから60歳で死亡する1年前までの長きにわたって記録し続けた。


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