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立木染

まるで宝石のような木のアクセサリー

立ち木染めペンダント Photo by 立木染工房

 上の画像は、田辺市本宮町皆地(みなち)にある「立木染工房」が作る立木染の作品です。まるで宝石のようですが、木です。

 自然の生きている木に染料を注ぎ、木が水分を引き上げる蒸散作用を利用して、木を染めるという「立木染工房」独自の技術、立木染

 「立木染工房」では、独自の技術で染めた木でペンダントやブローチやバレッタ(髪留め)、ボールペンなどを作っています。

 素材が木ですので、色合いと模様は木の染まり具合や木の取り方、木目などによるので同じものは2度と作ることができず、どれもが世界でたったひとつのものとなります。
 実物は写真よりももっともっと美しいです。熊野にお越しの際には、ぜひとも実物をご覧ください。木自身が作り出した色合いと模様は、神秘的で美しく、うっとりとするほどです。

立木染の作品の制作行程

 まず「立木染工房」独自の技術で立木を染めます。染めるのに1~2ヶ月くらいの時間がかかるようです。
 そして伐採。

立ち木染め

 伐採した木を運びやすい寸法に伐り分け、工房に持ち帰り、製材。

立ち木染め

立ち木染め

 製材した板からどのような形を切り出すのか決めて、型を使って鉛筆で印をつけます。

立ち木染め

 その印に沿って帯鋸で切り抜きます。

立ち木染め

 そして面取り。

立ち木染め

 このあとしばらく乾燥させ、その後、サンドペーパーで磨き上げて形にして、ニスのようなものを塗って、また磨き上げ、また塗ってという作業を繰り返して、いちばん上の画像のような作品に仕上げます。素材が木であり、職人による手作りなので、1つの作品を作り上げるのに数ヶ月かかります。

 大量生産はできず、販売店の数も限られます。東京の百貨店などで販売されることもありますが、熊野以外の地域ではあまり目にする機会はないと思います。ですので、熊野にお越しの際にはぜひとも実物を手に取ってご覧ください。その神秘的な美しさと、イメージを裏切る軽さに驚かれることと思います。軽いのでペンダントをイヤリングとして利用されている方もおられるそうです。価格は数千円のものから数万円のものまで。

 立木染は、田辺市本宮町では道の駅や一部の旅館などで販売されていますが、田辺市本宮町までお越しならば、直接、工房に行って見せてもらうのがいちばんです。
 立木染工房は、土・日・祝日営業。平日は不定休。平日にお越しの際には事前に連絡が必要です。土日祝日でも都合により休むこともありますので、事前に連絡を取っておいたほうがよいと思います。立木染工房HPはこちら

※画像は立木染工房さまから提供いただきました。ありがとうございます。

熊野の名産品:立木染
熊野の観光名所:立木染工房

立木染工房

立木染工房HP  立木染の動画
〒647-1723 和歌山県田辺市本宮町皆地640
アクセス:国道311号線 上地(かみじ)バス停より徒歩5分(皆地バス停からも徒歩5分ですが、上地バスからのほうがわかりやすいです)
TEL : 090-2709-7231
営業:土・日・祝日  平日は不定休
  (平日お越しの際には要連絡、土・日・祝日でも都合により休むことがあるので連絡を取っておいた方がよいでしょう)

ネット通販は立木染工房HPのみ

(てつ)

2009.1.21 UP
2020.3.26 更新

参考文献