■ 熊野の歌

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◆ 山辺赤人


 山辺赤人は万葉第三期の歌人。生没年未詳。聖武朝の宮廷歌人。柿本人麻呂と並び称される。『万葉集』では山部。『小倉百人一首』の4番「田子の浦にうち出(い)でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」は山辺赤人の歌。

『万葉集』

島隠(がく)り我が漕ぎ来れば 羨(とも)しかも 大和へ上(のぼ)るま熊野の船

(巻第六 944・新949)

(しまわがこぎくれば しかも やまとへるまくまののふね)

(訳)島陰を伝って私が漕いで来ると、うらやましいことだ。なつかしい大和へ向かって上っていく熊野の船がいるよ。

(てつ)

2005.9.4 UP

 ◆ 参考文献

伊藤博校注『万葉集―「新編国歌大観」準拠版 (上巻)』角川文庫
桜井満訳注『万葉集(上)』旺文社文庫

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