■ 全国熊野神社参詣記

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熊野三社

熊野三社社殿

愛知県名古屋市南区呼続町

 名鉄本線「呼続駅」下車徒歩約15分 撮影2005.11.5

電車の通過する音を近くに聞きながらお参りする、旧東海道沿いの静かな住宅街のお宮さんです。
東海道もここまでくると、御三家名古屋城下もあと半日の行程。
この地名「呼続−よびつぎ」は、次の「宮の宿」から渡し舟の出航を
「船が出るぞ〜」「船が出るぞ〜」と、
人から人へ呼びついだことから呼続となったと言われています。
「宮の宿」から「桑名」までは、東海道唯一の海上の道でもあるのです。(俗に海上七里とも)

のんびりお参りしてると「船が出るぞ〜」という声に驚いて、あたふた駆け出した、
なんてこともあったのでしょうか。乗り遅れると遠回りの陸路を行かなければなりませんから。
「お、いけね、舟が出るってヨ」と石松さん、お団子屋さんのお代もまだなのに慌てて駆け出す…。
なぁんて場面を想像してみしましょうか。
そういえば石松さんの、「おまいさん江戸っ子だってね…。寿司食いねェ」の舞台も
この先の「宮の宿」−「桑名宿」の渡し舟の上なんです。(これはかなり脱線気味な…^^;)

そんな長閑な時代を偲ばせるように、今ものんびりとした佇まいのお宮さん。
でもここは戦国時代の悲劇の武将に縁のお宮さんでもあります。

熊野三社鳥居

旧東海道からみたところ。
鳥居の前が旧東海道。車2台がすれ違うのがやっとの細い道。
この細い道が江戸時代、日本の大動脈でもあったのです。
多くの旅人が、時には「下にぃ下にぃ」の参勤交代の大行列が。
そんなことを思いながらお参りすると、昔にタイムスリップしたような
不思議な感覚になります。
ここは日本の歴史を見つめ続けてきた東海道沿いの熊野三社であります。
写真では、この鳥居を入ってすぐに社殿があるように思われますが、
入って暫く進んで、逆L字形にさらに進んだ先にあります。

熊野三社由緒

由来・祭神〜悲劇の武将佐久間信盛ゆかりのお宮さん
名高い桶狭間の古戦場もここから車で約30分。
篠突く雨の中、信長主従が目指す桶狭間までそれこそ逆落としの勢いで
急いだのもこの道だったかもしれません。
その中には、もちろんこのお宮さんを祀った佐久間信盛も参加していたことでしょう。

本来この熊野三社は、この場所ではなくすぐ近く(徒歩10分)の山崎城にあったものだそうです。
佐久間信盛は織田信長の重臣で、「桶狭間の合戦」の後、
ここからすぐ近くの山崎に城を築きそこの守護神として熊野神社を建てました。

佐久間信盛は、1580(天正8)年信長の勘気を被り、高野山へ流され
最後は吉野・十津川で亡くなります。
それと同時に山崎城は廃城になりますが、廃城となってからも村人の信仰をあつめ、
1627(寛永4)年に村の守り神として現在地に再建されたものだそうです。
失脚ですか。
他の重臣達のようにうまく立ち回れなかったんでしょうね。
(なんだか身につまされるような親しみを覚えます…。)
信盛さん、信長がまだ「馬鹿殿」時代からの家臣で、
「信長公記」にはこの失脚のことを気の毒がって記されているそうです。

信盛終焉の地、吉野・十津川は熊野本宮のすぐお隣。
因縁を感じさせてくれます。
信盛の墓 十津川村
あぁ、、。楠正成の孫・正勝のお墓のすぐお隣なんですね。
兵どもが夢の跡…。苔むした墓石が歳月を感じさせます。

熊野三社社殿

意外にこじんまりとした社殿。
背後に大きな楠。隣にはお稲荷さんが同居しています。

熊野三社社殿

社殿を横の露地からみたところ。
ここに立つと楠の葉のこすれあう音が。
「さわさわ ざわざわ さらさら…」。
長い年月こうして多くの旅人を励まし、住民に安らぎを与え続けてきたのでしょうね。

これからも、ここでゆっくりと時の流れを見つめ続けてくれることでしょう。
楠さん、お宮さん、これからも末永く御守りください。

Thanks 儀平の饅頭食べ隊さん

2005.11.12 UP
No.469

愛知県名古屋市南区呼続

読み方:あいちけん なごやし みなみく よびつぎ

郵便番号:〒457-0014

名古屋市HP

名古屋市 - Wikipedia
名古屋市(なごやし)は、愛知県西部(尾張地方)の都市で、同県の県庁所在地である。全国第4位の人口を有する政令指定都市。 東京と京都(西京)の間に位置することから、中京とも呼ばれる。三大都市圏の一つ・中京地方(中京圏)の中心都市ともなっている。
名駅・栄・大須という、近隣都市からも集客するショッピングエリアを持つ。市の中心部は地下街が発達している。なお、地元住民は名古屋駅の事を名駅(めいえき)と呼び、これは行政地名(中村区・西区名駅1〜5丁目、中村区名駅南1〜5丁目)にまでなっている。

2006.7.15 15:11 の版より)

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