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寿昌寺本尊の如意輪観音坐像:長崎県松浦市志佐町里免293-1

瀬音さんからご投稿いただきました。ありがとうございます。瀬音さんのブログ記事

熊野那智如意輪観音堂本尊のイメージを投影された本尊

ネット情報にて、不老山寿昌寺様(長崎県松浦市志佐町)の如意輪観音像に『熊野那智如意輪観音堂本尊のイメージが投影されている可能性が高い』と知り、松浦市を訪問させて頂きました。

寿昌寺山門
寿昌寺山門

寿昌寺本堂
寿昌寺本堂

寿昌寺案内板
境内の案内板

長崎県松浦市指定夕景文化材(彫刻) 平成21年9月30日指定

寿昌寺の如意輪観音菩薩座像 じゅしょうじ にょいりんかんのんぼさつざぞう

臨済宗不老山寿昌寺本堂に安置されている本尊で、頭・体根幹部を前後二材から彫りだしている寄せ木造りの像高83.8㎝の仏像である。

体内背面に墨書があり、康永3年(1344年)に志佐有とその子の定を檀那として、仏師康心により造立されたことが確認されている。

本像が製作される直前の康永元年には、志佐氏は海洋神的性格を持つ熊野三所権現を再興していて、本像にも熊野那智如意輪堂本尊のイメージが投影されている可能性が高い。

また、現在、本像は毘沙門天像と不動明王像を脇侍としている。

この脇侍を従える観音は、慈覚大師円仁を海難から救った菩薩とされる。

現在の脇侍像は、室町時代の製作であり、この頃に海にまつわる新たな霊験が付与されたのであろう。

寿昌寺は松浦党(まつらとう)の雄と呼ばれた志佐氏の菩提寺である。

平成23年3月設置

松浦市教育委員会

※ 案内板の設置に感謝致します。

松浦水軍
松浦党水軍の甲(国道204号 唐津街道沿い 調川道路公園)

唐津街道
唐津街道 松浦市今福町付近の様子

(瀬音さん)

番外編No.39

2016.7.5 UP
2021.3.21 更新

参考文献



長崎県松浦市志佐町里免

読み方:ながさきけん まつうらし しさちょうさとめん

郵便番号:〒859-4502

松浦市HP

松浦市 - Wikipedia
松浦市(まつうらし)は、長崎県北部、北松浦半島に位置する市。離島部も市域に含む。松浦党発祥の地として知られる。