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熊野神社

鎮座地:奈良県吉野郡下市町大字平原字宮阪

 ご祭神は事解男命で、往古紀伊国牟婁郡有馬村に鎮座されている速玉神社のご祭神である速玉男命、事解男命、伊弉冊尊の三柱を以て、熊野三所権現と称していたものを、故あって僧の西了という者が、天長三丙午年二月下旬に三柱の中、事解男命の一柱を分祀し本村へ遷座し、字宮阪の地を卜し祠を建て熊野神社と称されていたところ、明治三年に正式に熊野神社と改称されたそうです。

 暦応三年九月に再建され、また延徳二年にも再建されています。明治九年にも大修繕が行われているそうですが、現在も拝殿の基礎工事がされているところでした。

 字平原(へいばら・もとの平原村)は元は現在地より西北西の五町(一町は、約109.09メートル)程奥のドヤシキ(土屋敷)にあったようですが、或年の伝染病の流行の為に現在地へ移ったといわれています。当地は熊野への裏街道に面する所で、熊野信仰の一端をうかがえるものと思われます。現在でもお宮さんより東の竜王辻という所に大部分が土中に埋没した道標があり、その表面に「右かうや・きんぷせん・左くまの道」とあるそうです。天保十四年のものだそうです。

 お宮さんは山の中腹の約150段の石段を上った所で、老樹に囲まれたところに鎮座されています。本殿は春日造で極彩色、蟇股にきれいな花の彫り物がしてありました。江戸末期のものだそうです。

 例祭は10月8日。平原・唐戸両村の氏神として奉祀されていましたが、現在では平原のみの氏神となり、当屋によってお守りされています。

Thanks みえこさん

2003.8.7 UP
No.189