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熊野神社:新潟県佐渡市新穂武井329

そまの投稿。

熊野神社

御祭神

櫛御氣野命  合祀 天兒屋根命

祭礼

1月1日元旦祭 2月11日祈年祭 4月3日例祭 6月第3土曜日夏祭(薪能) 11月23日新穀感謝祭

熊野神社

左が拝殿、右が能舞台

神社前に「新潟県指定 熊野神社 能舞台 佐渡市教育委員会」の碑。「熊野三山とその信仰」(昭和十七年官幣中社熊野那智神社《現熊野那智大社》発行)記載の熊野三山御分祀分布表によると天福九年勸請、当時の"氏子又ハ崇敬者數"は四五。新穂地区には青木にも熊野神社が鎮座する。

熊野神社 能舞台

県指定文化財
市指定文化財(建造物) 昭和四十八年十月十二日
所在地           佐渡市新穂武井三二九番地
所有者管理者       武井熊野神社

佐渡国略記によれば「宝暦元年(一七五一)十月、武井に神事能あり」とあり、又武井熊野神社の古文書には、享和三年(一八〇三)舞殿、加賀良殿のことが記録されている。
明治十八年(一八八五)舞台と橋掛り等が再建されており、その後数回修理をされて、現在の能舞台がある。
舞台は瓦葺、正面入母屋造、背面切妻造、天井に鐘穴、広さは三間(約五・五m)×三間、後座一・五間(約二・八m)に地謡座の下屋が出ている。

橋掛りは瓦葺、鏡の間は、神社拝殿と兼用されている。
演能は、江戸期からの古い記録があり、神事能(四月三日熊野神社例大祭)は勿論、臨時のものも度々行われてきた。平成二年(一九九〇)六月から、薪能を恒例として演能されるようになり今日に至っている。

佐渡市教育委員会

(境内案内板より)

熊野神社

扁額に「熊野社」の文字

佐渡百選 島民が選んだ、島の宝 63 熊野神社

杉林の中の神社。舞台は明治二年に建てられたもので、建築物としても素晴らしい。見所は蟇股(かえるまた)で、板ながら形が良く、彫られている文字も美しい。(県有形民俗)

佐渡百選実行委員会

(境内の佐渡百選案内板より)

65号線沿いの佐渡総合高校前バス停近くから徒歩3分、車で入れないかんじの細い参道を入った所に鎮座していました。木々に囲まれた境内には能舞台があり、宝暦元年(1751年)に神事能の記録があることから約250年もの間能楽が奉納され続けてきたという歴史がわかります。やはり佐渡は、能の島です。

(そま)

No.1312

2010.9.8 UP
2021.4.6 更新

参考文献

  • 『熊野三山とその信仰』(昭和十七年官幣中社熊野那智神社発行)



新潟県佐渡市新穂武井

読み方:にいがたけん さどし にいぼたけい

郵便番号:〒952-0111

佐渡市HP

佐渡市 - Wikipedia
佐渡市(さどし)は、新潟県の北西、日本海に浮かぶ佐渡島全域を市域とする市。
2004年3月1日、佐渡島内の全市町村(両津市、相川町、佐和田町、金井町、新穂村、畑野町、真野町、小木町、羽茂町、赤泊村)が合併して発足した。人口は約6万人で市役所は旧金井町にある。市章は佐渡島の形と佐渡市の頭文字「S」を図案化したもの。
かつて流刑地であったことから、独自の文化が発達している。