■ 熊野の説話 |
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◆ 思い違い |
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鎌倉時代の高僧、無住(1226〜1322)が著した仏教説話集『沙石集(しゃせきしゅう)』に、熊野詣のときのお話があります(拾遺〔七五〕)。 熊野詣のときに、共に連れた僧がいました。人の普通の習慣とはいいながら、ことに自分の考えを正しいと思いがちな僧であったが、住吉の社へ参詣して「なぜ龍田山はないのですか」と言う。 また三鍋(みなべ。今の和歌山県日高郡みなべ町)という所に泊まって早朝の出発のとき、「くく立の酒いり(?)が」と言い、それを待てども見えぬので、雑掌所へ尋ねたところ、「そのようなことはございません」と言われる。 本当は間違っているのにそれを正しいと思い込んでしまうことはよくあることです。 (てつ) 2005.8.17 UP ◆ 参考文献
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