■ 熊野の歌
◆ 伊勢神楽歌「熊野の歌」
伊勢神楽歌（天本文 影印）より「熊野の歌」を。
photo by まいまいさん
熊野の歌
いや熊野の権現若宮は いや和歌の浦にぞおはします いや和歌の浦にましませばや いや衆生の願ひをみちたまふ
熊野権現の若宮は和歌浦にいらっしゃいます。和歌浦にいらっしゃいますので衆生の願いを叶えていらっしゃいます。
いや熊野には結ぶはや玉ゑつみこよ いやなる玉童子 若一の御前
熊野には結（熊野夫須美大神）、速玉（熊野速玉大神）、 若一御前がいらっしゃいます。
いや朝日さし夕日輝く熊野山 いや何れの嶽にくもかかるらん
朝日が射し夕日が輝く熊野山では、どの山に雲がかかるのであろうか。
熊野にはしようしやう一所 両所権現 山内の諸神 まんさんの牛王 てんとうに 千代の御神楽まいらする
熊野にいらっしゃる証誠一所（家津御子）、両所権現（結・速玉）、山内の諸神、満山の牛王、 千代の御神楽を奉納します。
伊勢神楽歌は、伊勢外宮各社の神楽役の人たちが歌っていたもの。
わからない箇所がありますが、わからないままに掲載します。お気づきの点等ございましたらご教示ください。
（てつ）
2013.6.13 UP
◆ 参考文献
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