名取の老巫女の勧請と伝わる熊野神社
場所
新宮神社より徒歩1時間10分。名取市の西部の高舘山の山頂付近にある。
高舘山への入口には那智神社の里宮かと思われるような辻堂がある。
辻堂
ダンプカーに脅かされながら進み、突き当たりの石灰の採石工場の手前から山道に入りしばらく行くと石段があり登ると境内である。
本殿の前には、拝殿(?)がありその下に通路があり石段に続いている。その上は舞台になっている(立ち入り禁止)。
拝殿の左側には鐘堂がある。神仏混交の時代を物語るものか。
境内より少し歩くと展望台になっており、名取方面の見晴らしはすばらしい。
御祭神
事解男尊を主神にほか6柱を配祀
御由緒
伝説によると養老3年(719年)閖上の一漁夫が海底から神体を得て、高舘山頂に宮社を建て羽黒大権現として奉仕したという。後、名取の老巫女の熊野三神勧請にあたり、那智の分霊を当山に合祀し熊野那智神社と改称した。後世伊達家の厚い崇敬を得、社殿の造営や社地の寄進などを受けた。
また付近から発見された多くの供養碑は往時の熊野信仰の盛況を伝えている。現在は作物・豊漁神として広い信仰範囲を形成している。なお、社宝の慈仏・銅鏡は国指定の重要文化財となっている。
祭礼日
例祭 旧暦3月15日
夏祭 旧暦6月10日
(TATSUさん)
No.337
2005.1.24 UP
2021.2.13 更新