■ 熊野の歌

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◆ 花の窟


   

■ 花の窟

花の窟 三重県熊野市有馬町にある花の窟(はなのいわや)。花の窟はイザナミの墓所であると伝えられています。
 『日本書紀』には「一書に曰く」として次のようなことが書かれています。

 イザナミは、火の神カグツチノカミを生むときに、陰部に大火傷を負って死んでしまう。その遺体は紀伊国の熊野の有馬村に葬られる。村人は、この神の魂を祭るのに、花のときは花をもって祭り、鼓・笛・幡旗をもって歌ったり舞ったりして祭る。

 現在でも花の窟では、毎年2月2日と10月2日に、『日本書紀』にあるような、花を飾り、舞を捧げる「お綱掛け神事」という神事が行われます。

・本居宣長(もとおりのりなが、1730〜1801、江戸時代の国学者)の歌。

紀の国や花の窟にひく縄のながき世絶えぬ里の神わざ

(訳)紀の国の花の窟に長い綱を引く神事が長きにわたって途絶えることなく続いているのは里の神業であることだ。

西行法師(1118〜1190)の歌。

三熊野の御浜によする夕浪は花のいはやのこれ白木綿(しらゆう)

(訳)み熊野の御浜に寄せる夕方の波は花の窟の白木綿のようだ。
白木綿(しらゆう)はコウゾの皮の繊維で作った白い布。

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 有馬村の歌はこちら。

(てつ)

2007.4.18 UP

 ◆ 参考サイト

花の窟神社

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■歌の作者:
西行…1首
・本居宣長…1首

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