■ 熊野の歌

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◆ 大伴家持


 大伴家持(718ころ〜785)は奈良時代末期の貴族、歌人。大伴旅人の子。万葉第四期の代表歌人で、『万葉集』に最多の歌を残し、『万葉集』の編纂に関係しました。『小倉百人一首』の6番「鵲(かささぎ)の渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける」は家持の歌。

『万葉集』 巻第六 雑歌 1033・新1037

御食つ国志摩の海人ならし ま熊野の小船に乗りて沖辺漕ぐ見ゆ

(みけつくにしまのあまならし あまのをぶねにのりておきへこぐみゆ)

天皇に御食料を奉る国、志摩の海人であるらしい。
小さな熊野舟に乗って、沖を漕いで行くのが見える。

(てつ)

2005.9.26 UP

 ◆ 参考文献

伊藤博校注『万葉集―「新編国歌大観」準拠版 (上巻)』角川文庫
桜井満訳注『万葉集(上)』旺文社文庫

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