■ 熊野へ移住 南紀熊野への移住をおすすめします。(てつ)

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◆ 田舎でパン屋を開業する方法


ふだんは百姓、土日だけの本格窯焼きパン屋さん

熊野本宮大社から車で15分ほどのところ、新宮市熊野川町西敷屋に「木造校舎」というパン屋さんがあります。
廃校となった小学校の木造校舎に静岡県から移住して来た三枝(さいぐさ)さんというご夫婦が始めた、毎週土日だけに営業する田舎のパン屋さんです。

木造校舎

三枝さんご夫婦は普段は百姓をしています。
ですので、自分の畑で無農薬で育てた小麦を全粒粉(小麦の表皮、胚芽、胚乳をすべて粉にしたもの)にしてパンの材料にしています。

木造校舎

自家産の小麦100%で作れれば最高なのでしょうが、生産量が足らないので国産のパン用小麦(精製された小麦粉、主に熊本産の「ミナミのカオリ」を使用))を足して、自家産の小麦50%、国産のパン用小麦50%でパン生地を作っています(自家産の小麦の全粒粉100%のパンも作っています)。

金曜日に種を仕込んで一晩発酵させ(ホシノ天然酵母、ポーリッシュ法)、土曜日の朝、薪の土窯で焼きあげます。
そして、この一窯で焼ける分だけを土日に販売しています。

木造校舎

 

田舎でパン屋で開業するワークショップ

その「木造校舎」の三枝さんがワークショップを行なっています。
田舎で本格的なパン屋を開き、続けていくにはいくつかコツがあるそうですが、そのコツを「木造校舎」に6泊7日ほど宿泊していただいて(日数はご都合により変更できます)、お伝えする一回一組限定のワークショップです。
作業の流れをそのまま体験していただきながら、田舎でパン屋を開業し、パン屋を続けていくためのコツをお伝えしています。

木造校舎

三枝さんは百姓&パン屋さんという顔の他、「NPO共育学舎」代表という顔をもっています。
「NPO共育学舎」は、田舎を元気にする取り組みをしています。自家産の小麦でパンを焼いて販売するというのも、その取り組みのひとつです。その他に、

  • 菜の花エコプロジェクト ナタネ油の搾油
  • 「川原家」の体験と販売
  • カヌー教室の開催
  • 農業体験の希望者の受け入れ
  • 就農の希望者の受け入れ

など田舎を元気にするための取り組みを「NPO共育学舎」は行なっています。

 

中山間地の農業の問題点

三枝さんご夫婦は普段は農業をしています。
熊野のような中山間地で農業で暮らしていくということは、とても大変なことだと思います。

  • 地形的な制約から大規模な農地をもてないので、生産量が少ない。
  • 鹿や猪や猿などによる獣害がひどいので、獣害対策にお金や労力をかけなければならない。
  • 周辺地域の人口が少ない。
  • 大消費地から遠い。

まだ他にも問題点はあるのだと思いますが、これらの問題点に対して、中山間地の農業者がどのようにしたら農業をベ−スに生活することができるのか。
生産物をそのまま販売するということでは乏しい収入しか得ることができない。
だったら、生産物を自分たちの手で加工して販売しよう。

そこでパン屋さんです。
自分のところの畑で小麦を育てて、その小麦でパンを作って販売する。
そういうことから始まった田舎のパン屋さんなのでした。

木造校舎

 

田舎でパン屋を開業するワークショップ

他の地域の田舎でも、田舎ならではパン屋さんがあればいいのに、と思います。
その地域で生産した小麦で作る本格的な窯焼きパン屋さん。
休耕地に小麦を植えて、その小麦でパンを作る。
パン屋の売上げが大きくなれば、近くの他の人にも小麦を育ててもらってそこから小麦を仕入れてということもできるでしょうし、それができれば地域が元気になります。

私が住む集落はいわゆる限界集落で「なんとかしなければ」という思いが日に日に積もっていくのですが、小規模の農業をベースに暮らしている若い人には、農業をしながら本格的な窯焼きパン屋を開業するというのも夢が広がって楽しいかも。

田舎で本格的な窯焼きパン屋さん、やってみませんか。

田舎でパン屋を開業するワークショップでは、
三枝さんが数年かけて蓄積した、田舎でパン屋を開業しパン屋を続けていくためノウハウを、
木造校舎の元教室に寝泊まりし、生活を共にして、作業の流れをそのままに体験していただきながら学んでいただきます。

ワークショップは、1回1組限定ですので、受講者さまのご都合に合わせて随時開催いたします。
日数に関しても6泊7日を基本としていますが、受講者さまのご都合で変更可能です。
料金は6泊7日の場合、宿泊費・1日3食の食費込みで1人15万円。

木造校舎

 

詳細や申し込みについては熊野暮らし方デザインスクールのこちらのページで。
ワークショップは、「木造校舎」と受講者さまの都合のつく日程で随時開催いたしますので、お気軽にお訊ねくださいませ。

 

「木造校舎」へのアクセス    熊野の飲食店:手づくりパン工房 木造校舎

熊野はどこから訪れても遠い場所ですが、最寄りの駅(新宮駅や田辺駅)や白浜空港までは車でお迎えにあがるそうなので、駅や空港まで来ていただければ後は安心です。

お車でお越しの方は下の地図をご参考に。


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詳細や申し込みについては熊野暮らし方デザインスクールのこちらのページで。

(てつ)

2009.1.7 UP
2009.1.19 更新
2009.1.29 更新
2009.3.18 更新
2009.3.30 更新
2009.5.3 更新

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