熊野神社

福島県南会津郡南会津町田島字宮本甲621

会津鉄道会津田島駅から北東に徒歩10分ほど。
赤い大きな神明鳥居が迎えてくれる。

その先二の鳥居。偏額には「田出宇賀大明神」の文字。
この神社には、熊野神社と田出宇賀神社が祀られている。
社務所も二棟。左に田出宇賀神社の社務所、右に熊野神社の社務所がある。

その先に社殿があり、拝殿は共通、本殿は社務所とは逆、
左に熊野神社、右に田出宇賀神社と配置されている。

熊野神社本殿

田出宇賀神社本殿

熊野神社の本殿は、文化七年（1836）の再建で春日造り、前廂を唐破様に変形してある。
神楽殿もある。

境内社

拝殿前には「朝日稲荷神社」、その左に「税務稲成社・一言主神社」が祀られている他、
拝殿右側にも祀られている。
他にも境内社はあるようだが雪のため確認できない。

御祭神　速玉之男命
　　　伊弉諾尊
　　　伊弉冉尊
　　　　事解之男命
　　　　　　　　（熊野神社の祭神）

由緒　　不詳
熊野神社は中世の長沼氏時代に、元（本）町唐松元から
「館之内大神宮社地」（現在の宮本の場所）へ遷された熊野神社のもとへ、
遅れて別の熊野神社が新町から遷された。
二社の熊野神社がひとつになって現在の熊野神社がある。
田出宇賀神社と同じ時期に現在地（宮本）に遷されたようである。
明治十二年に従前八月四日に行っていた例祭を
田出宇賀神社の祭日七月二十日にて行うようになった。
祇園祭として知られている。

「新編会津風土記」の田島村の項には、
「熊野宮　田出宇賀神社と同所にこれを祭る。
鎮座の初詳ならす、末社一座　稲荷神社　本社の西にあり」
と記述されている

（祭神、由緒は「田島町史」参照）

熊野神社縁起

田出宇賀神社縁起