熊野神社

福島県南会津郡下郷町三ツ井字宮林乙271

会津鉄道会津下郷駅より戸赤行きバス乗車、安張バス停下車、徒歩10分程。
バス停近くの民家の横を山の方へ進む。

地元の方に神社の位置を確認すると、山の方を指差し、あの杉林の中にあるとのこと。
さらに登ると木々の間に赤い鳥居が確認できた。

鳥居の左右に石灯籠、三十数段の石段を登ると狭い敷地に拝殿がある。

拝殿内扁額

本殿覆屋

さらにその裏の石段を二十数段登ると本殿の覆屋がある。

本殿

中には本殿が祀られている。

御祭神　伊弉那美命
　　　　 速玉之男命
　　　　 事解之男命

由緒　　不詳
寛文十二年（1672）編纂の「会津神社総録」に「熊野神社　安張に在る」と記述されている。
また、昭和30年編纂の「宗教法人調査票」には
「勧請年月は、奉勧請熊野神社、寛保二年（1742）吉祥日と棟札本殿内にあり、
古老の口碑によれば、相当昔より祭事執行なしくる事明らかなり」という記述がある。
しかし寛保二年は「会津神社総録」編纂の寛文十二年（1672）よりも後の事で、
勧請はさらに遡るものと思量され、寛保二年は再勧請と思われる。

明治四年四月、旧神号熊野大権現を熊野神社に変更

（祭神、由緒は「下郷町史」参照）

「新編会津風土記」の安張村の項には、
「熊野宮　境内東西十三間、南北二十八間、免除地　村北山麓にあり、
鎮座の初詳ならす、鳥居、拝殿あり」と記述されている。