熊野神社

福島県南会津郡下郷町小沼崎字居平甲659

小出の西福寺の東に鎮座、大川湖面橋へ向かう途中、
道路際に「熊野神社」と刻まれた石柱がありそこを左折。

山を背にした両部鳥居には「熊野社」の扁額が架けられている。

その奥、石垣を積んだ小高い場所に社殿はある。
拝殿の左に稲荷神社らしい石の祠、本殿の左に石碑があるが内容は読み取れない。
（資料によれば石祠は延宝四年（1676）の刻銘があるようだ）
小出地区には熊野神社の他、小高い丘の上に雷神社、その東に御霊神社が祀られている。

御祭神　伊弉那美命
　　　　速玉之男命
　　　　事解之男命

由緒　　不詳
古老の口碑に曰く、往古五十嵐越後守と云う者、
紀州熊の本宮に詣で霊夢に依り帰国後当社に奉斎すと云い伝う。

明治四年六月、旧神号熊野大権現を熊野神社に変更

（祭神、由緒は「下郷町史」参照）

「新編会津風土記」の小出村の項には、
「熊野宮　境内八間四方、免除地　村の戌亥の方にあり、
勧請の時代詳ならす、鳥居あり」と記述されている。