熊野神社

福島県須賀川市梅田字岩瀬1

県道29号線新田バス停より東に入る。 上梅田バス停近くに位置する。
道路に面して、社号標、石灯籠、木の両部鳥居が立つ。
近くには二十三夜塔もある。石灯籠には天保九年（1838）の銘が見られる。

一の鳥居に続いて、すぐ石造りの二の鳥居がある。
これは元禄十二年（1699）の銘がありかなり古いものだ。

二の鳥居の先には社殿が建つ。

拝殿の左側には三社の境内社が祀られており、その先には、石祠が祀られている。
三社の内一社の割れた扁額には「二羽宮」とあり、
もう一社の扁額には「牛頭宮」とあり、
多分牛頭天王（ごずてんのう）のことでスサノオを祀っているのだろう。

石祠の中には社名の表示があるものがあり、「恵美須神社」「諏訪神社」「梅田神社」
「大山祇神社」「金毘羅神社」などが読み取れる。　

拝殿内の扁額には「格社　熊野三社大神宮」と刻まれている。

本殿は文久３年（1863）の作で須賀川市の文化財に指定されており、彫り物が見事だ。

御祭神　伊弉册尊
　　　　速玉男命
　　　　事解男命

由緒　　同じ須賀川市内の白方神社と同じく、
建弥依米命が国造として就任したときに勧請したという。
もと熊野三社大権現と称していたが、明治三年（1870）、今の社名に改めた。

（祭神と由緒は「岩瀬郡誌」参照）