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TATSUさんからご投稿いただきました。ありがとうございます。
熊野神社
埼玉県秩父市荒川白久1787
秩父鉄道終点三峰口駅より西武観光バス中津川方面
荒川局前バス停下車すぐ、白久の猪鼻地区に属する。
当地は信州、甲州に通じる交通の要衝であるとともに、三峰山への参拝の入り口でもある。
鳥居をくぐり、60余段の石段を登った山の中腹に鎮座。境内には神楽殿がある。
御祭神:伊弉諾命、伊弉册命
由緒:
江戸時代中期、享保十五年(1730)源清信が書いた「熊野大神縁起」によると、
景行天皇の時代、日本武尊が東征の折、甲斐の国から三峰山に入り、下山の途中大猪が前を横切り、
これを射止めたところ、猪ではなくこの地を荒らしていた山賊であった。里人は大変喜び、尊に濁り酒を献上した。
尊は、山賊を退治できたのは神々のおかげであると、この地に熊野神社を祭り、矢を奉納した。
(社前の由来より)
当社の勧請も三峰山にかかわる熊野修験の活動によるとみられる。
三峰山の登拝順路にあたる当地は、三峰山の信仰と関連するところが多い。
なおこの登拝路は、紀州熊野詣の形に類似しているといわれ、
彼地九十九王子に猪鼻王子が現在でも残っている。
(埼玉神社庁編「埼玉の神社」参照)
ちなみに、三峰山の奥には、東京都の最高峰である雲取山がそびえている。
この点でも熊野と相通ずるところがある。
その他:当社の甘酒祭りは、裸で甘酒を掛けあいかけ合い、
一年の悪病を退散させるといった奇祭である。
本殿
神楽殿
Thanks TATSUさん
2006.3.27 UP
No.521
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