御嶽神社(里宮)
埼玉県秩父郡横瀬町横瀬879
西武新宿線横瀬駅より徒歩30分ほど。
駅より国道299号線を進み、根古屋橋をわたり、西武線を越えて少しで到着。
途中石灰関連の工場が見られ、大型トラックが行きかう。
秩父地方では、見上げればどこからでも武甲山が望まれる。
武甲山は、昔は標高1336mあったが、
明治時代より石灰岩採掘がおこなわれ現在は1295mに減ってしまった。
山頂には、大通両権現、蔵王大権現、熊野大権現またそれらの末社が祀られていた。
熊野権現社の造営は山頂の遺跡より、鎌倉、室町期に遡ることができる。
鎌倉時代より秩父に定着した熊野信仰が土壌になっている。
熊野大権現は、蔵王大権現に合祀され、
明治四十年五月三十一日山頂より現在地の根古屋へ遷座した。
同時に村内にあった無格社50数社を合祀し、社名を御嶽社とした。
この後、頂上の社は奥社とされた。
里宮より更に車道を進むと、「古御嶽神社入口、右武甲山道」の大きな石碑が立ち、
八坂神社、猿田彦神社の祠がある。
そこから山道を進むと、古御嶽神社に着く。境内には十数基の石碑が点在。
今の社は武甲山山頂の熊野権現の本殿を移設したもの。
元の古御嶽神社は生川沿いにあったが、明治四十三年の洪水で流失。
明治三十八年、武甲山頂に蔵王権現と並んでいた熊野権現は
御嶽神社と改称した蔵王権現に合祀された。
そこで不要になった熊野権現社を譲り受け現在地に移設された。
古御嶽神社
古御嶽神社本殿
Thanks TATSUさん
2010.3.8 UP
No.1218
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