梛の葉アクセサリー作り体験
梛の葉アクセサリー作り体験のために用意した原稿
2015年4月26日(日)に開催された公益社団法人 白浜・田辺青年会議所さまの50周年記念事業「紀南!魅力!新発見! ~50年の感謝を込めて~」で、梛の葉アクセサリー作りの体験ブースをさせていただきました。以下の文章は、このときのために準備した原稿に加筆修正を施したものです。
材料 ひも(約95cm)2本、樹脂コーティングした梛の葉1枚
小さなシール2枚、糸(約20cm)1本
こんにちは。はじめまして。
本日は梛の葉アクセサリー作り体験へのご参加ありがとうございます。
これから45分ほどの間よろしくお願いいたします。
まずは自己紹介からさせていただきます。
私は、田辺市の東の端の本宮町から来ました大竹哲夫と申します。み熊野ねっとという熊野のことを紹介しているHPを運営しております。インターネット上ではてつと名乗っていまして、そちらから知ってくださった方は私のことをてつさんとか呼んでくれますので、みなさんも、み熊野ねっとのてつさんと覚えていただけたら嬉しいです。
私がしていることは熊野の魅力を情報発信すること。
熊野の魅力を伝える。そのための方法のひとつとして、インターネットだけでなく、熊野ならでは商品を作って販売するということも行なっています。
これは私が作って販売している梛の葉のペンダントです。
これは教えてすぐに作れるというものではないので、今回はちょっと違った形で作ります。
今日作るのはこのような形です。これでしたら、特別な道具もいりませんし、こちらに比べたら作り方も簡単です。
梛の葉っぱは樹脂でコーティングしています。
ひもは伸び縮みできて、長さを調節できます。このひもの結び方を覚えたら、また別の物でペンダントを作るときなどに使えます。
ペンダントを作る前に梛の木について少し。梛は熊野の御神木。熊野のシンボル的な木で、熊野詣が盛んだった平安時代とか鎌倉時代の頃には熊野三山にお参りした人に対して熊野三山それぞれから梛の葉っぱを1枚手渡しました。梛の葉っぱが返りの道中安全のお守りになりました。そういう風習がありました。
梛の葉っぱ1枚1枚に熊野の神様が宿ると考えられました。
木の葉っぱ1枚1枚に神様が宿るというのはとても素晴らしい感性だと思います。そのことを伝えたいと梛の葉でペンダントを作ることを始めました。
それでは作っていきましょう。
ひもを2本使います。
長さを比べて、どちらもだいたい95cmで切っているのですが、長さが少し違うと思いますので、まず2本のうちの短い方を使います。
短い方を手に持ってください。
真ん中で二つ折にします。
そしたら端の方をシールで止めます。
シールはあとで完成したら外すので丁寧にする必要はありません。大雑把でいいです。
シールで止めたら、目の前、輪になっているほうを自分の目の前に、シールで止めたほうを左にして机の上に置いてください。
次は長い方を真ん中で二つ折。そしたらさっき二つ折したひもの輪に通します。
机の上に置いてみると、下から通して上に出ているようになっています。
上に出ている方を持ちます。
上に出ている方を輪っかになっているこの2本の下に通します。そしたら動かしているひもでここに輪っかができているので、その上に中に通します。そしてゆっくり引っ張ると、このような結び方ができます。
長さを調節して端が揃うようにして、揃ったら端をシールで止めます。
バツになったところの上か下、ゆるめたらどちらかに輪っかができているのでそこに梛の葉を突っ込みますが、それは後で。
両方の端のほうを持って輪っかを作ります。右手に持ったほうを内側、自分に近い方。左手に持ったほうを外側にして重ねます。飛び出るのは15cmくらい。
この飛び出した部分を両方結んで、長さ調節できる結び方にします。
まず右側のほう。飛び出た方を輪っかになっている方の下に通してぐるっと回します。もう1回ぐるっと。そして下に出して、出した端をここに4本のひもで輪っかができているのでその中に通す。
結んだ所から飛び出る部分の長さは2,3cmくらい。あんまり長くなると頭が入らなくなります。端をひっぱるだけだと長くなるので、ぐるぐる回したほうをひっぱったりして調節しながら固めます。
これで片方できました。
そしたら裏表をひっくりかえして、同じようにぐるっぐるっと2回回して下に出して、出した端をこの4本の中に通す。
これで長さ調節ができるようになります。
あとは梛の葉っぱを取り付けたら完成です。
バツになっている上か下に、ちょっとひっぱったら輪っかがあるのでその中に入れます。
入れてみてバランスが悪かったらひっくり返してみてください。
このままだとゆるんだら簡単に取れてしまうので、糸でぐるぐる梛の葉が採れないように巻いて固結びで止めます。
余った糸をハサミで切って完成です。
ありがとうございました。
てつ
2015.4.28 UP