■ 熊野の本 | |||||||||||||||||
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◆ 岡野玲子、原作夢枕獏『陰陽師』(8) JETS COMICS(白泉社) |
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レビュアー:てつ 「安倍晴明、天の川に行きて雨を祈ること」の「四」に、晴明と博雅との会話のなかでちらっと、「熊野三山の奥の宮」ともいわれる玉置神社が鎮座する玉置山のことがでてきます。 「玉置は修験の霊峰の一つなのだよ」 「吉野の金峯山(みたけ)から熊野へゆく奥駆けの道の途中にある」 「なぜ玉置といわれるかは諸説あるが、宝珠にかかわる地ゆえの名であろう」 「なぜならあの地はとても微細な波動の地でな。おれの持っていた水晶が水飴のように柔らかくなったしまったからさ」 「魂の緒も振るわれ、常には非(あら)ざる状態になる」 「そのような聖地だから古くから国常立(くにとこたち)神等を祭る玉置神社があるが、その神域に一本の大樹に四季を凝縮したような神木もある」 「もっと興味深いのは、地中に深く埋まった巨大な磐座(いわくら)の先端だけがのぞいている玉石という摂社があってな。大己貴(おおなむち)神を祭り、大神(おおみわ)神社の神紋と同じ三本の杉の大樹に守られている」 ちょっと難しいけれど、心に沁みるような、雨乞いのお話です。 (てつ) 2003.11.14 UP
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* * * 原作の『陰陽師』もおもしろい。
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岡野玲子さんの著作
陰陽師 (1) 原作の『陰陽師』(夢枕獏) 陰陽師 源博雅の音楽
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