樹齢1100年の大楠がご神木
JR紀伊有田駅から有田川を遡る車道を進みます。道幅が狭いので、お車の運転には十分注意してください。数分で辿り着きます。
神社は道路の川向にあり、橋が架かっています。
社殿の向かって右手奥には楠の大樹が。楠の前には小祠が据えられています。
大楠の根元にオオタニワタリが着生しています。
この大楠は串本町の天然記念物に指定されていて、傍らに立つ案内板には以下のように記されています。
このクスノキは、幹周りの大きさ(目通りの高さで)12.2メートル、推定樹齢1100年と言われる全国でも数少ない大樹です。(平成元年、岡山県自然愛護協会の全国調査による) この大樹は古くから神木として崇められてきたもので、正保2年(1645)には、すでに楠の前に小祠を設けて祀っていた、という古記録があります。また明治3年(1870)、樟脳を製造するためにこの楠を伐り倒す話が持ち上がった時、村人達が民政局(以前の代官所)へ伐採の取りやめを嘆願した文書も今に残っています。 平成2年9月19日の台風には大楠の、直径40センチから1メートルの枝数本がもぎ取られるなど、かつて聞いたこともない大きな損傷を被りました。 串本町 |
古くは八幡宮
有田神社は江戸時代には八幡宮と呼ばれ、『紀伊続風土記』の有田上村の条には以下のようにあります(口語訳てつ)。
明治42年(1909年)に村内の神社(西地の姪子神社・弁天神社、東地の金刀比羅神社、吐生の王子神社)を合祀して、社名を有田神社に改めました。
主祭神は応神天皇・速玉男命。配祀神は大山祇見命・金山彦命・市岐島姫命・事代主命。
(てつ、写真はてつ&そま)
2012.8.10 UP
2013.7.23 更新
2019.11.5 更新
参考文献
- 『紀伊続風土記 (第1-5輯)』臨川書店
- 和歌山県神社庁 - 有田神社
有田神社へ
アクセス:JR紀伊有田駅から徒歩25分(車で3分)
駐車場:駐車スペースあり