割れた岩の隙間が参道
田川会館のそばに一の鳥居があります。
「天然記念物 押分岩」の標柱。現在は「天然記念物 押分岩」で検索しても出て来ないので指定解除されたのでしょうか?
側に不動堂があり、かつての神仏習合のありようを伺わせてくれます。
幅2mほどの岩の隙間を通って参詣します。
石段を登りきったところに二の鳥居と社殿があります。
鳥居をくぐって上から参道を見下ろすと、こんな感じ。胎内潜り的な素晴らしい参道で、ここはやはり聖地となるべき特別な場所だと思いました。
江戸時代の紀州藩の地誌『紀伊続風土記』の堺村の条には以下のように記されています(現代語訳てつ)。
○小祠4社
愛宕社 社地周12間、村の巽(※東南※)、山の上にある。
祇園社 村の北の山の内にある。
尾山明神社 秋葉社 2社社地周1町20間、田川谷にある。社前に押分岩という奇巌がある。高さ2間余り、長さ6間ばかり。両断してその間1間ばかり開いて社前への道とする。○不動堂
秋葉社の側にある。不動の木像2体を安置する。この小祠4社の中の秋葉社が今の秋葉神社でしょう。尾山明神社と秋葉社と並べられて書かれていて「2社社地周1町20間、田川谷にある」とあるので、2社がひとつの場所にあったのでしょうか。
(てつ)
2013.11.3 UP
2020.9.10 更新
参考文献
- 『紀伊続風土記 (第1-5輯)』臨川書店
秋葉神社へ
アクセス:JR紀伊田辺駅から車で約15分
駐車場:駐車スペースあり