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雷の滝(いかづちのたき) 

 和歌山県東牟婁郡北山村下尾井 下尾井村:紀伊続風土記(現代語訳)

滝の上流には行者の屋敷跡

雷の滝

国道169号線沿い、小森ダム付近、北山川右岸の枝谷にある落差20mの直瀑。

 本宮から国道168号線を新宮方面に下り、途中、熊野川にかかる宮井大橋を渡り、北山村方面へ。

 国道169号線沿い、滝の傍に案内板があるので、すぐわかります。

 滝の落ち口はコンクリートで固められていて、そこからホースが下りているので、近隣の集落で飲料水に利用しているようです。

 雷の滝の上流には「行者屋敷跡」があり、北山村中心部に向けて車を進めていくと国道沿いに「行者屋敷跡」の説明板があります。その説明板のある所から「行者屋敷跡」までは徒歩約30分。

雷の滝

行者屋敷跡説明板

 以下、「行者屋敷跡」の説明板より。

 この行者屋敷跡は現在地より背後の山腹を登って徒歩三十分の位置にある(半ばまでは山道で後半は雑木林)。何時、誰が築いたのか記録がないので不明であるが、前鬼(下北山村大字前鬼、山岳信仰上有名な修験者の定着した霊地集落)の行者とも云われている。
 平成六年九月二十九日の台風二十六号の大水で大部分崩れたが、それまでは高さ約十メートルの滝のすぐそばに、長さ約二十メートル、幅約五メートルの敷地が高い石垣で築かれていた。
 この場に佇むと、かつての行者の生活を髣髴とさせ気を感じると云われている。修行の霊地として最も適した場所であったと思われる。

(てつ)

2009.10.15 UP
2021.4.18 更新

参考文献

雷の滝へ

アクセス:JR熊野市駅から車で約50分
駐車場:駐車場なし