古代遺跡を御神体として祀る
白浜の阪田山に昭和30年の発掘調査により発見された古代遺跡を御神体として祀る神社。阪田山祭祀遺跡と呼ばれるその遺跡は、1300年以前のものと考えられる、女性と男性の性器のレリーフが刻まれた磐座です。
古代人が子孫繁栄を願って、生命の源である性器を岩に掘り、祭祀を執り行なったのでしょう。
妊婦や乳幼児の死亡率が今よりはるかに高かったであろう古代において、母子ともに無事に出産が済んでくれることは古代人の切実なる願いであったと思われます。
夫婦和合や子授けに霊験
歓喜神社というのは通称で、正式には阪田神社といいます。御祭神は伊邪那岐命・伊邪那美命。夫婦和合や子授けに霊験あらたかとか。
歓喜神社に隣接して白浜美術館があり、美術館の入館料を払って館内を見学してからでないと神社に参拝できないようになっています。 入館料は500円。白浜美術館では、阪田山祭祀遺跡にちなみ、ヒンドゥ教の男神・女神の結合像やチベット密教の歓喜仏などが120点あまり展示されています。
(てつ)
2003.3.26 UP
参考文献
歓喜神社へ
アクセス:JR白浜駅から明光バス臨海経由の新湯崎行きまたは三段壁行きで12分、阪田バス停下車、徒歩約5分
駐車場:無料駐車場あり