肥前国(佐賀県)からの勧請された川の神様
和歌山県田辺市上秋津にある川上神社。肥前国佐嘉郡(現佐賀県佐賀市大和町川上)にある河上神社(肥前国一宮 與止日女神社 よどひめじんじゃ)を勧請した神社。
戦国時代、河内の国野村の郷に住んでいた野村久太夫好久は土地を奪われ、郷里を逃れて、秋津の里にたどり着き、百姓をするようになった。野村久太夫好久は、氏神がなく心細く思ったので、肥前国佐嘉郡の河上神社を勧請して祀った。
これが川上神社の始まり。その後、川上神社は何回も水害にあって流失して再々場所を変え、宝暦4年(1754年)に現在地に遷り、以後落ち着きました。
主祭神は、瀬織津比売神(せおりつひめのかみ)、速秋津比古神(はやあきつひこのかみ)、速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)。瀬織津比売神は川の神、水の神、穢れを川や海に流す祓いの神。速秋津日子神、連秋津日女神は河口の神、祓いの神。
本社の向かって右手に摂社。本社隣から若宮、熊野三社、八阪神社、一番右の四社相殿には、大将軍社、日吉社、市杵島社、龍神社。
熊野三社。
本社の裏手には稲荷神社。
秋の大祭は11月23日。
(てつ)
2009.8.12 UP
2020.8.10 更新
参考文献
- ふるさと上秋津編集委員会編『ふるさと上秋津 ー古老は語る-』上秋津小学校育友会
- 川上神社物語 - ふるさと上秋津ー古老は語る-
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アクセス:JR紀伊田辺駅から車で約15分
駐車場:駐車場なし