2つの川の合流点にある瀬織津姫を祭る神社
2つ川の合流点に鎮座する桐原神社。神社の傍らを用水が流れています。
境内のすぐ傍らを川が流れています。
祭神は、大己貴尊(おほなむちのみこと)、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)、熊野櫞樟命(くまのくすびのみこと)。
この社地に立つと、水害に悩まされた地域であったのだろうなあと想像できます。だから、川の神様である瀬織津姫命が祭られているのでしょう。
『紀宝町誌』より由緒を。
大己貴尊は創村の際、白髪の翁現われ「予を祀らば村内繁栄、五穀豊穣ならしめん」という。村人これを祀れりと伝えられている。瀬織津姫命は首長なる者、 毎朝川端へ出て信仰せしかば、水上に神現われ、それより村社に併せ祀りしとある。熊野櫞樟命は新宮矢倉辻の社から勧請せりとあり、鎮座地は蔵光を源とする相野谷川と片川からの入谷川と岡地川が合流する地点で、ちょうど出先の様相を呈しており、洪水に悩まされることしばしばで、水害を鎮めんために祀ったとも考えられる。明治四十一年(1908)十月十日(現)相野谷神社に合祀されたが、昭和二十六年三月十五日に旧鎮座地に復した。合祀の際は雷が鳴り大暴風雨の由聞いていたが、復旧の日はうららかな小春日和であった。
古い木は見当たらなかったので、神社合祀後に伐採されたのでしょうか。しかしながら不思議に立ち去りがたい心地よい場所でした。
写真中央が桐原神社の森。
赤い釣り橋がかかっています。写真右に写っている橋は車が通れる橋。どちらの橋を渡っても鳥居前に行きます。
(てつ)
2009.8.21 UP
2020.3.28 更新
参考文献
- 紀宝町誌編纂委員会『紀宝町誌』三重県紀宝町
桐原神社へ
アクセス:JR新宮駅から紀宝町町民バス相野谷線、上桐原行き終点下車、徒歩すぐ
駐車場:駐車場はなし