熊野速玉大社の御船祭で祭礼の場となる島
熊野川の、河口から2kmほど上流に浮かぶ「御船島(みふねじま)」。
行政的には三重県南牟婁郡紀宝町に属しますが、熊野速玉大社の境内の一部で、熊野速玉大社の例大祭「御船祭(みふねまつり)」で祭礼の場となる島です。
熊野速玉大神・熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)という2神を主神として祭る速玉大社は、毎年10月15~16日に例大祭を行います。15日には熊野速玉大神の大祭である「神馬渡御式(しんめとぎょしき)」が行われ、16日には熊野夫須美大神の大祭である御船祭が行われます。
御船祭は夫須美大神が年に一度、「神幸船(みゆきぶね)」で御船島に渡り、再び速玉大社の社殿に還ってくるという行事で、夫須美神が来臨した姿を毎年複演している祭礼。
御船島の周辺では9艘の「早船」による競争や「諸手船(もろたぶね)」の上での女装の男子が櫂を持って踊る「ハリハリ踊り」などが行なわれます。
写真は「みふね公園」から。
2011年の紀伊半島豪雨災害からおよそ1年後の姿
2011年の紀伊半島豪雨災害以前の姿
(てつ)
2012.8.12 UP
2020.3.27 更新
参考文献
- 久保昌雄/久保広晃 撮影、熊野文化企画 編集『今昔・熊野の百景』はる書房
御船島へ
アクセス:JR新宮駅から車で約10分
駐車場:なし