聖地となった熊野の岬
岬は陸地の果て、陸と海との鋭敏な接点、すなわち陸と海がせめぎ合う場だ。岬は、陸と、そこに住まう者の触角でもある。日本人は、古来、その岬を、魂の原郷「常世」への旅立ちの場と意識し、また常世から神々が依り来る聖なる場として守り続けてきた。
(野本寛一『神と自然の景観論 信仰環境を読む 』講談社学術文庫、49頁より引用)
和歌山県
(てつ)
2012.8.13 UP
2021.3.22 更新
参考文献
- 野本寛一『神と自然の景観論 信仰環境を読む 』講談社学術文庫
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