社殿のない神社
峯の集落までは狭い車道を進みます。運転には十分お気をつけてください。
車は峯の薬師堂の辺に停めさせていただきました。
峯の集落の裏手の山にある、もこもこした部分が矢倉神社の森。
矢倉神社へは民家の脇を通らせていただきます。
矢印の方に行くと「嶽の森・一枚岩」へ。
周囲は人工林ですが、シイやカゴノキなどの大樹からなる小さな森が矢倉神社の聖なる空間を形成しています。
『紀伊続風土記』の峯村の条には以下のようにあります(口語訳てつ)。
○矢倉明神森 村の端にある。木を神とする。
集落の方にお話をお伺いしましたが、峯の人口は現在3人。
神社というものは地域の人の信仰あってのものですので、このままではいずれどこに神社があるのかさえ忘れられてしまうかもしれません。
峯の薬師堂。
(てつ、写真はてつ&そま)
2012.8.11 UP
2020.3.20 更新
参考文献
- 植島啓司『世界遺産神々の眠る「熊野」を歩く 』集英社新書ビジュアル版
- 『紀伊続風土記 (第1-5輯)』臨川書店
- 峯の矢倉神社 - きのくに風景讃歌
リンク
峯の矢倉神社へ
アクセス:JR古座駅から車で約40分、徒歩3分
駐車場:駐車スペースあり