■ 熊野の本 | ||
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◆ 宇河弘樹『朝霧の巫女』(7) YKコミックス(少年画報社) |
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レビュアー:そま 朝霧の巫女の7巻、1年待った甲斐があり今年(平成23年)1月末に発売。相変わらず濃厚で深淵な物語です。 --------------------------------------------- この巻は後醍醐帝時代の乱裁(というより楠木)と菊理(表向きは男装し正季とされる)が前半の主要登場人物で、絵柄も今までとちょっと違う感じになり、背表紙の通り前半は"二人の交わらぬ悲恋"が描かれます。正季(菊理)の舞う曲は「想夫恋」、雅楽好きな方はご存知でしょうか。 登場人物に憑依する存在が度々あるのでそれを承知でないと誰が誰だかわかりにくい時もあるでしょうが、帝に依る神が何なのか、読み進めるうちにわかると思います。雛流しの場面等、"忌み追いやられるもの"とは何なのかということについても改めて考えさせられます。 日本史の闇の部分に焦点がある物語なので、南北朝やスサノオノミコト、山の民の予備知識もあると物語がよりよく見えてくるでしょう。 この巻でも後半、牛玉宝印が登場しますね。那智の札が描かれているのは夫須美神(伊弉冉尊)を表すと思われます。 元々の主人公である忠尋も後半登場しますが、こちらも最後えらいことに・・・!続きが気になりますが、次巻はまた1年後なんですかね。今年中に出ないかなあ、宇河先生。 宇河弘樹『朝霧の巫女』(6):熊野の本 (そま) 2011.2.10 UP
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