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◆ 夢枕獏『黒塚 KUROZUKA』集英社文庫
レビュアー：てつ（2008.12.30 UP）
夢枕獏さんのSF小説。
数年前に読んだときにこのコーナーで紹介しようとしてどうしてもネタバレになってしまいそうだったので紹介するのを止めていたのですが、最近アニメになったのでもうちょっとくらいネタバレしてもいいのかなと思い、ちょこっとレビュー。
この小説は、謡曲「黒塚」をモチーフにしており、その冒頭は、謡曲「黒塚」の歌詞から始まります。
旅の衣には篠掛（※すずかけ：山伏の装束※）の
旅の衣には篠掛の
露けき袖をしをるらんわが本山（※ここでは那智山のこと※）を立ち出でて
わが本山を立ち出でて
分け行く末は紀の路がた
塩崎（※しおざき：潮岬※）の浦をさし過ぎて
錦の浜（※にしきのはま：那智の浜※）の折々は
なほしをりゆく旅衣
日も重なれば程もなく
名のみ聞きし陸奥の
安達が原に着きにけり
安達が原に着きにけり
義経は熊野山伏に見をやつして追っ手を逃れ、その逃亡の最中に奥州の山中で美しい独り住まいの女性に出会います。その女性の名は黒蜜。
そして、義経と黒蜜の時空を超えたラブストーリーが始まります。
(てつ）
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＊ ＊ ＊
キマイラ 1 幻獣少年・朧変
(ソノラマノベルス)
私がいちばん最初に読んだ
夢枕獏さんの小説が「キマイラ」。
20年以上昔の、高校生の頃。
それからどっぷりと
夢枕獏さんの小説にはまりました。
＊ ＊ ＊
上弦の月を喰べる獅子〈上〉
(ハヤカワ文庫JA)
日本SF大賞,星雲賞受賞
＊ ＊ ＊
神々の山嶺〈上〉
(集英社文庫)
柴田錬三郎賞受賞
夢枕獏さんの著作
夢枕獏さん原作の映画、テレビドラマ