■ 熊野の本 | ||
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◆ 星野之宣『宗像教授伝奇考』第3集(文庫)潮出版社 |
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レビュアー:とある神主さん(2006.8.3 UP) 『宗像教授伝奇考』は民俗学教授宗像先生が記紀神話や日本各地の伝承等の真相を探求するオハナシです。 熊野が登場するのは、 先に内訳話をしますと、 紀元前三世紀、自称彗星王・秦の始皇帝の命令で不死の霊薬を求め蓬莱山・熊野に渡った方士徐福は紀の国秦一族の始祖であった。 さて今回の主人公は学生秦武史君です。先生と行方不明のお父さんを探すうちに権力欲の亡者である御実家の秦一族に追われてしまいます。いろいろあって辿り着いた先が熊野本宮大社の旧社地大斎原。ここの古井戸の中で京都太秦蚕の社ライクな三本鳥居を発見します。これこそが御先祖徐福様がみつけた不老不死への入り口である熊神籬。三つの門はそれぞれ死・不死・黄泉へと通じています。先生とタケシ少年は唐突に発生した濁流にのみ込まれ、鳥居を潜ります。すると出雲・須佐神社あたりにでちゃった。嗚呼ここが黄泉の国だったのね。 まぁ先生の説はオハナシとしてもそれなりに示唆を受ける点が多々あります。 |
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