風雨に道に迷い、大烏に導かれ
『元亨釈書』より(『新訂増補国史大系』)。
円珍は熊野を詣でたとき、風雨に遭って、迷い道を失った。すると、にわかに大きなカラスが飛来し、円珍を導き、祠へと案内した。
衣の上の蓑を解くいとまなく、すぐさま法華経を講じると、神が社殿の戸を押し開いた。
これより熊野山での一乗八講は晴天といえども蓑を置いて講師は座るしきたりとなった。
(てつ)
2005.8.7 UP
2022.7.18 更新
参考文献
- 『本宮町史 文化財編・古代中世史料編』
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