巨人の足跡!
「大人(おおびと)の足跡」と呼ばれる窪地が各地にあります。巨人が歩いた跡だといわれました。
昭和47年初版発行の、くまの文庫『熊野中辺路 伝説(下)』(熊野中辺路刊行会)には、下記の場所が挙げられています。
中辺路町野中 高尾下の山野
中辺路町近露 猿川の山野
伝田ウネの山野
中辺路町熊野川 田んぼの中
中辺路町水上 金比羅社のそば
田辺市上秋津 奇絶峡の岩
田辺市上芳養 知化地野の畑地
上富田町岡 射矢の谷
現在でもあるのでしょうか。
上の写真は奇絶峡の大人の足跡。
奇絶峡にある大人の足跡は、むかし大人が高尾山(奇絶峡の東にある標高600メートルほどの山)に腰を掛けて田辺湾で足を洗うとき、片足をこの岩にかけて踏んばって足跡を残したと伝えられるもの。高尾山山頂から田辺湾まではおよそ七キロメートル。
くまの文庫『熊野中辺路 伝説(下)』に挙げられている場所の他に、古座川町相瀬の古座川の一枚岩の下流側に2つの「オオビトの足跡」があります。
(てつ)
2010.3.2 UP
2015.8.2 更新
2015.8.5 更新
参考文献
- くまの文庫3『熊野中辺路 伝説(下)』熊野中辺路刊行会