南方熊楠の結婚記念日
7月27日は南方熊楠が結婚した日。1906年(明治39)7月27日。熊楠40歳、松枝28歳(数え年)。どちらもその歳まで女と男を知りませんでした。
独身では不自由なため、喜多幅の媒介で妻をめとる。小生40歳、妻は28歳、どちらもその歳まで女と男を知らなかったのだ。妻は当地の闘雞神社といって、むかし源平の合戦のときに熊野別当湛増(たんぞう)がこの社で神楽を奏し、赤白の鶏を闘わせたが、白がことごとく勝ったため、源氏に味方して壇の浦に平氏を殲滅させたと申す。その社の維新後初めての神主の第四女である。裁縫、生け花などを教え、貧乏な父に孝行して嫁に行く暇もなかったのだ。
(てつ)
2021.7.1 UP