果ての二十日
12月20日はその年最後の20日なので、果ての二十日(はてのはつか)といいます。
果ての二十日には山に行ってはいけない、行くと一本ダタラ(いっぽんだたら)という妖怪に出会う、一本ダタラに出会うと病気になる、といわれました。一本ダタラは一つ目で一本足の、熊野の山中に棲む妖怪。
和歌山と奈良県の境の「果無山脈」の地名は、「果ての二十日」に人通りが無くなることに由来するとの説があります。
(てつ)
2019.12.20 更新
参考文献
- 近畿民俗学会『熊野の民俗 - 和歌山県本宮町 - 』初芝文庫
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