天平3年(731)創建と伝わる古社
(旧南設楽郡作手村大字高里字西ノ内21番)
御祭神
天之御中主神 邪那岐命 伊邪那美命他
御由緒
社伝に長者村の米福長者が天平未年(731)8月、創建したという古い社である。
天正3年(1575)5月、甲州武田の軍勢の兵火により社殿焼失する。
奥平小八郎が天正12年
社殿を再建する。
(愛知県神社名鑑)
なお、奥平は作手の領主で、織田・徳川連合軍と武田軍が戦った長篠の戦いで、長篠城に籠城した城主です。
旧作手村は、山間部で東三河の入口に当たる村です。前の豊田市東部からでも約1時間を要します。
移動の間、曲がりくねった山道ですが、出会う車も少なく、遅いアジサイも見ごろで、木も多く森林浴を楽しむことができました。
神社は、分かりやすい旧役場の北側にありました。
社標を撮影し、拝殿前に赴くと、狛犬がスマートで不思議な感じを受けました。
初めて見た狛犬タイプのためインターネットで検索すると、狼神話のタイトルで各地の事例の一つとして紹介されていました。
そういえば、字からして「狛犬」だから、狼であってもおかしくないわけですね。
拝殿前の狛犬です。手や足が傷んでいますが、獅子でなく犬に見えます。
御神木の杉です。
樹高30m、幹回り5.15m、樹齢300年以上。
(河合さん)
No.1042
2009.8.19 UP
2020.8.12 更新
参考文献
- 愛知県神社庁『愛知県神社名鑑』