霊気の迫るその石を清め扉に治む
(旧東加茂郡足助町大字明川字フセダ4)
ここの熊野神社は、秋の紅葉で有名な香嵐渓(こうらんけい)の上流にあり、周囲は山ばかりです。
昔は伊勢湾の塩が信州など山間に運ばれた塩の道「中馬街道」が通っていた町です。
山が多い土地柄、不安が先立ち、明川(あすがわ)郵便局を見つけ、大急ぎで地理を尋ねました。
局長さんからお手製の地図にポイントを書き加えていただき、更にアドバイスをいただき、効率的に参拝できました。
また、参拝した境内では、農村舞台と説明文をみつけ、山里の文化を少し理解できました。
第一鳥居です。ここも旧街道から少し山に入った場所です。境内は右手になります。
神明造の本殿。
地狂言をしのぶ農村舞台の説明文。間口15.89M,奥行7.37Mで旧足助町内最大の規模という。
江戸末から明治、大正時代にかけて地狂言、歌舞伎を行ったという。
拝殿付近から見た萱葺の農村舞台。
今は使われていないようです。右手が境内入口です。
御祭神
熊野久須日命
御由緒
創建は天明2年(1782)7月13日の勧請と伝える。
昔は北西二丁の所に鎮座。今も尚字名をオクマノという。
里人この地を耕作中に鍬先に石当たる。
鍬に血痕つくを見て驚き、霊気の迫るその石を清め扉に治む。
その後、現在の社地に鎮座するという。
(愛知県神社名鑑より)
(河合さん)
No.1004
2009.7.12 UP
2021.6.2 更新
参考文献
- 『愛知県神社名鑑』