白糸の滝の下流にある熊野神社
福岡県糸島市白糸には白糸の滝や白糸の滝観音(小蔵寺)がありますので、そちらを先にご紹介します。
白糸の滝方面へと向かう道路。
白糸の滝遠景。
軽井沢の白糸の滝もそうですが、こちらも人気の観光地のようです。
滝の側には、お不動様が祀られています。
やはり修験道の雰囲気。
小蔵寺。
耳観音像。
木札には、「古来より『火吹き竹』で耳を吹いて祈願します」と記されています。
以下、現地案内板より。
白糸滝観音 小蔵寺(おぐらじ)再興
白糸滝を中心とした霊域に、今を去る千五百年余前、聖武天皇の勅願寺として清賀仙人の建立になる、怡土(いと)の七大寺小蔵寺がありました。
大同年間(808年)には、弘法大師、唐より帰朝され、当寺にて滝の行をされ、京に上られました。
鎌倉時代以後は、特に源頼朝、足利尊氏の祈願時として、又、蒙古の大襲来の時は、北条実政・英時をはじめ鎮西奉行少弐経資、領主原田公と共にお滝に籠もり眼下に一望する敵軍の退散を祈願した所です。
江戸時代になり、宗旨改め檀家制度が出来、衰退をたどるようになりました。
土地の脈所、怡土国(いとこく)の心臓部であった寺が、約百年前に廃仏毀釈、そして災害に遭い廃寺同然となり、寺宝など散失しました。
幸い小蔵寺のご本尊は立派な御尊影のまま永い間途絶えた香花灯明と読経を待ち望んでおられます。
この霊域に由緒深い白糸滝観音小蔵寺を復興して正法の弘通と子々孫々にわたる現世安穏と心の安定を願い、不滅の法灯を灯すべく至難の大願菩薩行を起こしました。
有縁篤信の善男善女人の皆様千載一隅の聖業をご理解戴き、大願の成就に御協讃を伏して懇願申し上げます。
昭和62年6月18日 小蔵寺住職 ○○敬白
(案内板の設置に感謝致します。文字の消えかけている箇所があり入力ミスあるかもしれません。)
小蔵寺境内からの眺望。
正面奥、三つ並んだ島のように見えるシルエットの中央が今津湾(元寇防塁跡あり)方面、右が能古島(のこのしま)、左が志賀島(しかのしま)だと思われます。(違っていましたらすみません)
地図を参考しにながら書いているのですが、右手から画面中央にくさび形に延びる山は、高祖山や飯盛山方面かと思われます。(福岡市西区の室見川は山の向こう)
確かに、ここからなら蒙古軍の船団も見えたのではないでしょうか。(山の影になって見えませんが、下山門方面・生の松原や西新ニシジン付近にも元寇防塁跡があります。)
白糸の滝駐車場からは、来たときの道には戻らず、かき氷屋さん方面への道を下りました。(結局元の道に合流するようですが)
白糸地区に祀られている、熊野神社です。
鳥居の額には、熊野三社と刻まれています。
案内板を見つけることはできなかったのですが、熊野那智大社、熊野速玉大社、熊野本宮大社の三社をお祀りしていると思われます。
手水舎。
赤瓦葺きの熊野神社社殿。
(瀬音さん)
No.1802
2015.11.18 UP
2020.8.21 更新