鎌倉時代の勧請と伝わる熊野神社
県道72号線に面して鎮座している。
ホタルの森公園、地域保険福祉センターに隣接している。
熊野神社の社地は杉など木々に囲まれている。
参道入り口に「村社 熊野神社」の社号標、
手水石には「萬古不朽」と刻まれている。
鳥居の手前に「三幹の杉」が立つ。
参道には左右に狛犬、石灯籠がならぶ。
その先拝殿の周りには石祠が散在している。
御祭神
伊弉冊命
泉津事解男命
御由緒
不詳
富田祐義がこの地に築城し、その一部に前領地の耶麻郡叶荘八幡の地より八幡宮と一緒に元徳元年(1329)に熊野社を造営。
その後この地に再建されたのは、応安元年とも正平十七年ともいわれる。
また和歌山県熊野神社の分霊から通称三所の宮と呼ばれている。
この時に植栽されたと伝えられる樹齢600年の「三幹の杉」がある。
名前の由来は、同一の根元から3つに分かれていることからという。
(祭神、由緒は「北会津村史」参照)
「新編会津風土記」の下新井村の項に、
熊野宮 境内東西二十五間南北四十間、免除地 村南五町十間にあり、
勧請の年月詳ならす、鳥居・幣殿・拝殿あり
と記述されている。
(TATSUさん)
No.1616
2012.10.7 UP
2022.5.10 更新
参考文献
- 『北会津村史』
- 『新編会津風土記』