平安時代後期、八幡太郎・源義家の建立と伝わる熊野神社
白河市街地より県道139号線を東に進み、途中で左折し県道75号線を北に向かう。
ムサシノ機器の工場の手前を山に向かって進み道路の終点に熊野神社は鎮座している。
参道入り口に「熊野神社」の社標。震災のため一の鳥居は崩壊している。
大木の混じる参道を登っていくと二の鳥居。
そこから90度曲がったところに社殿はある。
拝殿周りには、石灯籠、石塔、石祠、苔に覆われた石仏が散在している。
祭神のわかる石祠は八坂神社のみ。
石灯籠には正徳六年(1716)、弘化四年(1847)の銘が認められた。
本殿は覆屋に囲まれているが、鮮やかな朱色に塗られまだ新しいようだ。
御祭神
伊弉諾命
伊弉册命
御由緒
康平五年源義家白河国に陣し、安倍貞任と戦て之を破り追撃して大熊川の辺に至る時に河漲りて渡ること能はず、会々熊あり何処よりか出で来たりて泳ぎ渡る、士卒之に倣ひて遂に対岸に達することを得たり。依て此処を熊渡の郷と称す。此地一農家あり氏神を祀る即熊野神社なり、義家以って神徳に依るとなし治暦年中当社を建立。
(祭神、由緒は「西白河郡誌」参照)
(TATSUさん)
No.1579
2012.5.9 UP
2022.5.7 更新
参考文献
- 『西白河郡誌』