戦国時代の武将・安中忠政が安中城築城の際に勧請した熊野神社
場所
(旧安中市安中689)
安中は旧中山道の宿場であったが、現在宿場の面影はあまり残っていない。
熊野神社は、市街地の細い路を入った突き当たりにある。
社殿に向かって進むと、左手石垣上に大欅が立っている。
元は、野後郷の鎮守であった諏訪社の御神木で樹齢は推定1000年といわれている。
社殿は、本殿、幣殿、拝殿からなる。
本殿は切妻造妻入、桁行3間、梁間2間の大きさで前面に千鳥破風をつけている(安中市指定重要文化財に指定)。豪華な社殿である。
本殿内には、文久元年(1861)に狩野法眼永秀知信が描いた絵馬が掲げられている。
御祭神
不明
御由緒
永禄2年(1559)、安中忠政がこの地に築城する際、 鬼門の守りとして熊野三社を勧請したものである。
明治以前は、熊野大権現と呼ばれていたが、廃仏毀釈により熊野神社となった。
(由緒等は境内の表示による)
なお、安中市咲前神社のHPによると、御祭神は大穴牟遅命・少名毘古那命・櫛御気野命、勧請は越後国新発田の熊野神社より、なされたとの記述もあります。
(TATSUさん)
No.859
2008.9.6 UP
2020.10.29 更新