場所
JR上越線後閑駅より関越交通バス猿ヶ京行き乗車、黒岩八景バス停下車徒歩40分程。
赤谷川大橋を渡り畑の間を西方に進むと、旧三国街道塚原宿に入る。
県道36号線境沢橋を渡りすぐ、右側の民家の間を入った先、林の奥に鎮座。
鳥居には「諏訪大明神」の神額が架かる。
鳥居の先には、安永三甲午(1774)の銘がある石灯籠がある。
拝殿の右側には祠が祀られているが祭神は不明。
周囲には多くの石祠が散在している。
御祭神
伊弉册尊、八坂刀賣命他
御由緒
不詳
「上野国郡村誌」の「吾妻郡村誌」には、上野国吾妻郡師田村の鎮守として熊野神社(祭神 速玉男命、伊弉冉命、大事忍男命、勧請年記不詳)が記載されており、さらにその摂社として、熊野社と諏訪大神も記載されている。「旧号 熊野大権現ヲ大神と改称仕候」ともある。
また「上野国神社明細帳」には、師田村字浅貝原には村社熊野神社(祭神 伊邪那美命)が鎮座し、また同村字東原には無格社熊野神社(祭神 伊邪那美命)が、さらに同村字東原には無格社諏訪神社(祭神 八坂刀賣命)が鎮座していたと 記載されている。
諏訪神社は、明治四十二年五月八日、前記の東原と浅貝原の熊野神社二社と字品野原の雨宮神社を合併し村社熊野神社と改称している。
鳥居の神額が「諏訪大明神」であるのはそのためか。
「吾妻郡村誌」の熊野神社は浅貝原の熊野神社であろう。
拝殿の右側の祠は合祀された熊野神社のものかもしれない。
境内社
(TATSUさん)
No.1587
2012.8.1 UP
2021.3.8 更新
参考文献
- 『上野国神社明細帳』